ストローは昔、麦わらでできていた
最近日本でも使い捨てプラスチック・ストローをやめようという流れがあって、うれしい限りです。
わたしが子供の頃、ストローで飲み物を飲むのは特別感があって、うれしかったものです。
まだまだ外食する機会も少ない時代で、家ではストローは使っておらず(うちが貧乏だったせいかもしれませんが)、あこがれだったストロー。
そんな昭和な今から50年前、すでにストローは今と同じくプラスチックでした。
ストーローと言うのは、英語でstraw。
「麦わら」と言う意味です。
わたしが持っている電子辞書の広辞苑で調べてみると。
ストロー【straw】
①麦わら
②飲み物を吸い飲むための、麦わら・ビニール製の細いくだ
そう、昔々、ストローが開発された時、その素材はプラスチックではなく、麦わらだったのです。
(ビニール製となっていますが、この件に関しては、また後に書こうと思っています)
このブログを書くにあたって、わたしが頭に思い浮かべた言葉、「昔はどうだったのか」。
プラスチックが流通する前のストローは、麦わらで作られていた、ということになるのです。
その事実を知らなかった頃。
英語で麦わら帽子をストロー・ハットと言う、という事を知った中学生のわたしは、たくさんの白いストローを使った間抜けな帽子を想像し、「はてな?」と思っていましたが、頭の中をクエスチョンマークでいっぱいにしていたのは、わたしだけではないと思います。
わたしは実物の麦わらのストローを見たことはありませんが、昔のデッドストックの状態がいいものを、ネットの画像で見たことがあります。
と、ここまで書いて、裏をとろうと検索してみたらなんと。
無印良品の麦わらストローの画像がヒットしました。
えー、そうなのか、と思って調べてみると、それは無印良品で商品として売られている物ではなく、無印良品が主催するデザイン賞『MUJI AWARD』第3回の受賞作品のようでした。
無印良品は、IDEAPARKというプロジェクトで、一般消費者から広くアイデアを募集していて、そこに応募された麦わらのストローというアイデアが金賞を受賞したのです。
賞は受賞しましたが、実用化はしていないようですね。
紙や木で作られたストローがこれから使われていくようですが、麦わら、と言う選択肢はなかったのでしょうか。
昔はストローとして使っていたわけだし、現在の技術を使えば簡単なのでは?などと思ってしまいますが、開発側もそんなことは承知していても、コストの面で第一候補に挙がらなかった、という事なのでしょう。
あるいは形成する上で、紙や木のほうが品質が安定するとか。
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金属でできたストローもネット上で見たことがあります。
かつて、使い捨て割りばし問題が起こった時、マイ箸を持ち歩こう、という流れがありました。
今ではペットボトル飲料を買わないようにするために、マイ水筒を使うことも当たり前になってきています。
ストローに関しても、マイ・ストローと言う機運が盛り上がってもいいですね。