ペットボトルゴミのゆくえ・輸出されているという事実
中国がペットボトルゴミの輸入を禁止し、各国が困っているという記事を読みました。
この記事は韓国の中央日報の記事なので、韓国人目線で書かれた記事で、ちょっとぼやき気味ですが、日本人が読んでも大いに気になる記事です。
2018年、中国はペットボトルゴミの輸入を禁止しました。
それまで、世界中で取引されるペットボトルゴミの約半数が、中国に輸入されていたのです。
もちろん日本も輸出していました。
ゴミを輸出。
その事実を知らなかった人も多いと思います。
その量は年間100万トン、東京ドーム3杯分だそうです。
東京ドーム一杯分は、124万立方メートル。
3杯分なので、372万立方メートルです。
ペットボトルに換算すると、何本分でしょうか。
想像もできない量ですね。
この100万トンという数字は、日本から輸出されるペットボトルゴミの7割で、中国に送られていました。
日本は、国内ではリサイクルが進んだ国と言われていますが、多くは日本でリサイクルされるわけではなかったのです。
中国は中国で、輸入していたペットボトルゴミを利用して、安価なプラスチック製品を作っていたという事情もあったようですが。
経済発展した今、そんなことはしたくなくなったのでしょう。
自国のペットボトルゴミも膨大になったことでしょうし。
日本をはじめ消費大国は、今まで外国に押し付けていたゴミの処理を、どうするのか困っているようですが、自国で最後まで後始末するべきだと思いますね。
ゴミも地産地消です。
できないのなら、ゴミを減らす努力をするべきです。
わたしを含め、ほとんどの消費者は、ペットボトルゴミをリサイクルボックスに投げ込みさえすれば、ゴミ問題は解決したと思いがちですが、そんなことはありません。
そのゆくえを、思い浮かべてほしいです。
わたしの世代は(1964年生まれ)、ゴミはゴミ箱へ、と教育されてきました。
当時の日本は、ある意味今ほど清潔ではなかったです。
その後、ゴミは分別するという流れになり、普通のゴミと資源ごみの分別が、かなり徹底してきたと思います。
これからは一歩進んで、ゴミを出さない生活をする必要があります。
個人の力は小さいかもしれませんが、一人一人が地道に続ければ、企業も変わります。
環境問題に取り組んでいる企業の製品を買うというのも、一つの方法です。
あきらめないで前に進みましょう。