マレーシアが、プラスチックごみの受け入れ国になっていた
マレーシアがプラスチックごみの受け入れ国になってしまった、という記事を読みました。
先日は、中国がプラスチックゴミの輸入を禁止して、日本を含めた輸出側が困っているという記事を書きましたが、マレーシアに輸出していたのですね。
わたしは2000年代にマレーシアに住んでいたので、ショックな記事です。
マレーシアは自然豊かな美しい国ですが、はっきり言って、ゴミ問題、環境問題についての危機感は、日本よりかなり低いです。
〈美しいマレーシアのビーチの夕暮れ〉
マレーシアでは、バナナの葉やそのほかの植物の葉で、食べ物を包むことがあります。
その使い終わった葉っぱは、そのまま捨てても自然に返っていたのですが。
今ではプラスチック容器や、ビニール袋がそれにとって代わっていて、それでも同じように捨てても気にしない人が多いです。
わたしはビーチで仕事をしていましたが、海岸でピクニックに来ても、食べ終わったゴミを、そのままそこに置き去りにする人が多かったです。
赤ちゃんの紙おむつとかも。
それは捨てるというか、置いていく、と言う感じで、とても自然にその場所に置いて行ってしまうのですよ。
きれいなビーチなのに、たくさんのゴミ。
スクールホリディの時期など、とてもひどかったです。
そんな国に、プラスチックゴミを輸出したら、その結果はどうなるのでしょうか。
火を見るよりも明らかです。
自国のゴミですら、持て余しているのですから。
マレーシアには754,000トンのプラスチックゴミが輸入され、クアラ・ランガット地区では違法と思われるリサイクル工場が林立し、簡単で利益が上がる方法、つまり埋め立てや焼却という方法で処分しているのです。
これはリサイクルではありません。
そして周辺住民には、健康被害が現れています。
わかっているのにゴミを輸出する。
自分の国だけよければいいという、先進国の傲慢さ。
許しがたいです。
ゴミは自国で処理するべきです。
プラスチックゴミを持て余しているのなら、プラスチック製品の規制をしなければいけません。
実際行動を起こしている国があります。
それなのにやらないのは、なぜか。
先進国とは名ばかりの、心が貧しい国だからです。
クアラ・ランガット
首都クアラ・ルンプールから遠くないです
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